●入れ歯治療における一般的なリスクや副作用
- ・クラスプと呼ばれる引っ掛けを残っている歯に固定する「部分入れ歯」であった場合、その歯に負担がかかることもあります。
- ・患者さんに同意をいただいた上で、部分入れ歯の固定のために歯を削ったり、入れ歯の製作のために抜歯したりするケースもあります。
- ・製作したばかりの入れ歯は、お口の中に馴染むまで時間がかかることもあります。
- ・入れ歯を製作する前に残っている歯の根管治療(歯内療法) および、土台(コア)の処置が必要な場合もあります。
- ・入れ歯を装着していない時間が長ければ長いほど、残っている歯が傾いたり、抜歯が必要になったり、歯を支える顎の骨(歯槽骨)が吸収されることもあります。
- ・かみ合わせが変化したり、クラスプをひっかける歯が削れたり抜歯が必要になったりした場合は、入れ歯の調整や修理、入れ歯の作り直しなどが検討されます。
- ・金属床や金属のクラスプの入れ歯は、金属アレルギーを引き起こすリスクがともないます。
- ・入れ歯の使用方法によっては破損する恐れもあります。
- ・定期的な検診と入れ歯のメンテナンスが必要です。
●インプラントオーバーデンチャーにおける一般的なリスクや副作用
- ・機能性および審美性を重視する治療となるため自由診療となります。保険診療の入れ歯治療よりも費用は高額になります。
- ・インプラント埋入を行うための外科手術が必要になります。
- ・外科手術を行う必要があるため、以下の疾患をお持ちの場合は治療を受けられないことがあります。高血圧症、気管支喘息、糖尿病、骨粗しょう症、腎臓疾患、肝臓疾患、心臓疾患など。
- ・術後、患部に痛みや腫れの症状が現れるケースもありますが、1週間を目途に治まることがほとんどです。
- ・術後、一時的に歯肉、舌、口唇、頬の感覚が麻痺することもあります。また、顎、鼻腔、上顎洞の炎症、疼痛、各組織の治癒の遅延、顔面部からの出血などの症状が現れることもあります。
- ・術後、痛み止めやなどの服用により、眠気、めまい、吐き気といった副作用が現れることもあります。
- ・術後、喫煙や飲酒は治癒の妨げになりますので1週間ほどお控えください。
- ・メンテナンスの頻度、顎の骨や歯肉の状態、かみ合わせ、喫煙の有無、歯磨きの精度によって耐用年数が変動します。
- ・毎日の歯磨きなどの口腔ケアが不十分だった場合、歯肉の腫れや顎の骨が吸収されるインプラント周囲炎を引き起こし、インプラントが脱落すこともあります。
- ・使用方法の状態によりインプラントが破損することがあります。
- ・インプラントは定期的なメンテナンスが必要です。
●審美治療やセラミックの被せ物・詰め物における一般的なリスクや副作用
- ・機能性および審美性を重視する治療となるため自由診療となります。保険診療の治療よりも費用は高額になります。
- ・セラミックの被せ物・詰め物を製作する前に根管治療(歯内療法) および、土台(コア)の処置が必要な場合もあります。
- ・治療過程において歯を削ることがあり、知覚過敏を発症するケースもあります。
- ・むし歯の進行段階に応じて歯の神経を取り除いたり、抜歯が必要になったりすることもあります。
- ・抜歯や外科処置が必要になる場合、出血や腫れが生じることがあります。
- ・歯肉の移植を行った場合、治療後に再出血や腫れが現れるケースもあります。
- ・治療後に自発痛や咬合痛、冷温水痛が現れることもあります。
- ・セラミックの被せ物・詰め物の場合、銀歯よりも歯を削る量が多くなることもあります。
- ・歯ぎしりや食いしばりの癖がある場合や、かみ合わせによってはセラミックの被せ物・詰め物が破損する恐れもあります。
- ・歯ぎしりや食いしばりの癖がある場合、セラミックの被せ物・詰め物の破損を防ぐために、就寝時にナイトガードの装着をおすすめすることがあります。
●ラミネートベニアにおける一般的なリスクや副作用
- ・機能性および審美性を重視する治療となるため自由診療となります。保険診療の治療よりも費用は高額になります。
- ・かみ合わせの状態や、歯ぎしり・食いしばりの症状が強い場合は、ラミネートベニアが割れたり、欠けたりすることがあります。
- ・加齢や歯周病によって歯肉衰退が進んだ場合、審美的な支障をきたすことがあります。その場合は、再治療が必要になります。
- ・ラミネートベニアを装着するために、歯の表面をわずかに削ります。そのため、冷たい水などで歯がしみることもあり、対処法として歯の神経を取り除く処置を行うこともあります。
●矯正治療における一般的なリスクや副作用
- ・機能性および審美性を重視する治療となるため自由診療となります。保険診療の治療よりも費用は高額になります。
- ・各矯正装置による不快感や、痛みなどが生じることがあります。しかし、数日から数週間かけて徐々に慣れていきます。
- ・治療期間は歯並び・かみ合わせの状態によって異なります。おとなの矯正の場合は1年6ヶ月~3年です。また、こどもの矯正に関しましては、乳歯と永久歯混在する混合歯列期に行う1期治療で1~2年、永久歯が生え揃いおとなの矯正に移行してから1年~2年6ヶ月を要することもあります。
- ・歯の動きには個人差があるため、当初の予定より治療期間が延びることもあります。
- ・矯正治療は矯正装置や顎間ゴムの取り扱い方や、定期的な通院が治療成果へとつながります。そのため、治療を計画的に進めるためには患者さんのご協力が重要となります。
- ・矯正装置が妨げになり、歯磨きがしにくくなります。そのため、むし歯や歯周病リスクが高まります。リスクを回避するために、毎日の歯磨きを丁寧に行い、定期的にクリーニングを受けることも大切です。
- ・歯を動かしていくことで歯肉が痩せたり、歯根が短くなったり、神経が壊死してしまったり、いままでかくれていたむし歯が見つかったりするケースもあります。
- ・ごく稀ではありますが、歯と歯を支える骨(歯槽骨)が癒着している場合は歯が動かせないこともあります。
- ・金属の矯正装置の影響によって、金属アレルギーの症状が現れることもあります。
- ・歯を動かしていく過程でかみ合わせにズレが生じ、「口があけにくい、口を動かすと痛みや音が鳴る」といった顎関節症の症状が現れるケースもあります。
- ・治療の経過具合によっては患者さんとご相談の上、当初の治療計画を変更することもあります。
- ・矯正治療を行う上で必要と判断した場合は、歯の形状の修正やかみ合わせの微調整を行うケースもあります。
- ・矯正装置を誤飲してしまう可能性もあります。
- ・矯正装置を外すときに、歯の表面(エナメル質)に微小な亀裂が入ってしまったり、被せ物が破損してしまったりする可能性もあります。
- ・歯を動かす治療を終えた後、保定装置を指示通りに装着できなかった場合、後戻りする可能性があります。
- ・歯を動かす治療を終えた後のかみ合わせに考慮して、被せ物・詰め物の作り直しが必要になるケースもあります。
- ・お子さんの矯正治療の場合、顎の成長に応じて治療後も歯並びやかみ合わせが変化していく可能性があります。
- ・治療後に親知らずが手前の歯を押し出すようなに生えてしまった場合、歯並びやかみ合わせに影響をもたらす可能性もあります。
- ・加齢や歯周病によって歯を支える骨(歯槽骨)が吸収され、歯並びやかみ合わせが変化することもあり、再治療が必要になるケースもあります。
- ・矯正治療で動かした歯を元の位置に戻すことは難しくなります。
●マウスピース型矯正装置(インビザライン)における一般的なリスクと副作用
- ・機能性および審美性を重視する治療となるため自由診療となります。保険診療の治療よりも費用は高額になります。
- ・指示されている1日の装着時間を守れなかったり、適切な装着ができていなかったりした場合、目標とする成果を得られないこともあります。そのため患者さんのご協力が重要となります。
- ・マウスピース型矯正装置を自身で取り外せるメリットもありますが、紛失するリスクもあります。
- ・歯並び・かみ合わせの状態によっては治療が計画的に進められない、またはマウスピース型矯正装置での治療が行えないこともあります。そのような場合はワイヤー矯正が検討されます。
- ・マウスピース型矯正装置に加え、顎間ゴムなどの補助矯正装置の使用が必要になることもあります。
- ・マウスピース型矯正装置を装着したままの飲食は、マウスピース型矯正装置の破損の恐れや、むし歯を発症しやすくしてしまいます。
- ・歯ぎしりや食いしばりの癖がある場合は、マウスピース型矯正装置が破損する可能性もあます。
- ・術後、患部に痛みや腫れの症状が現れるケースもありますが、1週間を目途に治まることがほとんどです。
●マウスピース型矯正装置(インビザライン)における医薬品医療機器等法(薬機法)について
- ・マウスピース型矯正装置(インビザライン)は、医薬品医療機器等法(薬機法)においては認証・承認されていません。また、歯科技工士法上の矯正装置にも該当しないものになります。
- ・マウスピース型矯正装置(インビザライン)は、インビザライン・ジャパン株式会社の製品です。当院は、インビザライン・ジャパンへ製作の依頼を行っております。
- ・国内においてマウスピース型矯正装置として医薬品医療機器等法(薬機法)の承認を得ているものも複数存在します。
- ・マウスピース型矯正装置(インビザライン)は、1997年に米国食品医薬局(FDA)により、医療機器としての承認を受けています。
●インプラントにおける一般的なリスクと副作用
- ・機能性および審美性を重視する治療となるため自由診療となります。保険診療の治療よりも費用は高額になります。
- ・インプラントの埋入には外科手術が必要になります。
- ・外科手術を行う必要があるため、以下の疾患をお持ちの場合は治療を受けられないことがあります。 高血圧症、気管支喘息、糖尿病、骨粗しょう症、腎臓疾患、肝臓疾患、心臓疾患など。
- ・術後、一時的に歯肉、舌、口唇、頬の感覚が麻痺することもあります。また、顎、鼻腔、上顎洞の炎症、疼痛、各組織の治癒の遅延、顔面部からの出血などの症状が現れることもあります。
- ・術後、痛み止めやなどの服用により、眠気、めまい、吐き気といった副作用が現れることもあります。
- ・術後、喫煙や飲酒は治癒の妨げになりますので1週間ほどお控えください。
- ・メンテナンスの頻度、顎の骨や歯肉の状態、かみ合わせ、喫煙の有無、歯磨きの精度によって耐用年数が変動します。
- ・毎日の歯磨きなどの口腔ケアが不十分だった場合、歯肉の腫れや顎の骨が吸収されるインプラント周囲炎を引き起こし、インプラントが脱落すこともあります。
- ・使用方法の状態によりインプラントが破損することがあります。
- ・インプラントは定期的なメンテナンスが必要です。
●骨造成における一般的なリスクと副作用
- ・機能性および審美性を重視する治療となるため自由診療となります。保険診療の治療よりも費用は高額になります。
- ・外科手術を行う必要があります。
- ・術後、患部に痛みや腫れの症状が現れるケースもありますが、1週間を目途に治まることがほとんどです。
- ・治療後、骨が作られるまでに3~6ヶ月ほどの治癒期間が必要になります。
- ・歯周病、心疾患、骨粗しょう症などの疾患がある方は、骨造成が行えないこともあります。
- ・お口の中の衛生状態が悪い方、骨の量が足りない方、免疫力や抵抗力が著しく低下している方、歯周病リスクが高い糖尿病の方、喫煙している方は骨造成を受ける前に各処置を受ける必要があったり、すぐには治療を受けられないこともあります。
- ・服用しているお薬の種類によっては、治療を受けられないこともあります。
- ・サイナスリフト、ソケットリフトの処置を受ける過程で、上顎洞膜が破れてしまう可能性もあります。そのような場合は、手術後に抗生物質の服用で感染を予防し、上顎洞膜が自然に治癒するのを待つ必要があります。
- ・身体の状態や細菌感染の影響により、骨補填材と骨がうまく結合しないケースもあります。その場合は、患者さんとご相談の上、結合を妨げる原因を取り除き、再治療いたします。
- ・成長段階にあるお子さん(おおむね18歳未満の方)や妊娠中の方は治療を受けられません。
●ホワイトニングにおける一般的なリスクと副作用
- ・審美性を重視する治療となるため自由診療となります。保険診療の治療よりも費用は高額になります。
- ・ホワイトニングは、ホームホワイトニング、オフィスホワイトニング、それら2つを併用するデュアルホワイトニングの3種類のご用意があり、それぞれ特徴が異なります。
- ・もともとの歯の色には個人差があり、ホワイトニングで得られる色の白さの度合にも個人差があります。
- ・ホワイトニング直後は、色素沈着しやすくなります。そのため、ホワイトニングから24時間は、カレー、コーヒー、ワイン、喫煙などはお控えください。
- ・ホワイトニング中もしくは処置後に一時的に知覚過敏の症状が現れるケースもあります。
- ・ホワイトニング剤の影響でアレルギー反応が生じる可能性もあります。その場合は、すぐにご使用を中止してください。
- ・ホームホワイトニングは徐々に歯が白くなる特徴があります。また、誰もが取り扱える薬剤を使用するため、歯の白さを調整することが難しいケースもあります。
- ・ホームホワイトニングはご自宅などで行っていただくものであり、マウスピースが適切に装着できているのか、薬剤の量は適切であるのか判断が難しい場合は、当院にご相談ください。
- ・ホワイトニングでは、被せ物や詰め物の色に変化は望めません。そのため、ホワイトニング後の歯の色との調和がとれず、目立ってしまうこともあります。その際は、被せ物や詰め物の作り直しを行う改善策はありますが、時間と費用がかかります。
- ・歯にひびが入っている場合、ホワイトニング剤の影響により歯の神経にダメージを与えてしまうこともあります。
- ・テトラサイクリン系の抗生物質の影響で歯が黒くなってしまっている場合は、ホワイトニングでは改善が見込めないこともあります。
- ・無カタラーゼ症である方は、薬剤に含まれる過酸化水素を分解する酵素がないため、ホワイトニングを行えません。
- ・ホワイトニング薬剤による影響を回避するため、妊娠中の方や授乳中の方はお控えください。